【Predator League 2020 特別対談】PUBGトッププレイヤー同士が語る「DGW」Melofo✕「RJ」Weskerインタビュー

INTERVIEW

Acerが主催する『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)のアジア大会「Predator League 2020」では、アジア各地域での予選ラウンドを勝ち抜いた代表チームが、フィリピン・マニラにて開催されるGrand Finalの舞台で、アジア最強の称号と賞金をかけて戦います。

日本からは、2019年11月30日より行われたJapan Roundを勝ち抜いた「DetonatioN Gaming White」(以下、DGW)と「Rascal Jester」(以下、RJ)の2チームが決勝大会への出場権を獲得。

本記事では、マニラでの決勝大会へ向けて、日本代表として出場する2チームから、Melofo選手(DGW)とWesker選手(RJ)による対談インタビューを行いました。

国内の『PUBG』トッププレイヤーである2人は、お互いに対してどのような印象を持っているのか。対談ならではのトークを始めとして、Japan Roundの振り返りや、決勝大会への意気込みなど、1万字を超えるボリュームで語っていただきました。

なお、本インタビューの実施後、「Predator League 2020 Grand Final」は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、開催の延期が決定。今年6~7月頃の開催に向けて調整が進められており、国内からは「DGW」と「RJ」の2チームが継続して出場権を保持することが発表されています。

アジア大会「MET」をきっかけに、深い交流を持つ2人

――今回は「Predator League 2020」マニラ決勝に出場する2チームから、お二人に来ていただきました。MelofoさんとWeskerさんは、普段どれくらい交流があるのでしょうか?

Melofo:
もともとPJS会場で話したりはしていたんですけど、僕らは「MET Asia Series: PUBG Classic」(※)で一緒だったので、その時にLINEを交換したんですよ。僕、PJS選手でチームメイト以外に、LINEを知ってる人って数人しかいないんですけど、その数人のうちの1人なんで、僕は特別な友達だと思ってます(笑)。

※「MET Asia Series: PUBG Classic(MET)」…2019年7月26日~28日に、タイ・バンコクで開催されたアジア大会。日本からは、PJS Season3でトップを獲得した「DGW」と「RJ」の2チームが出場した。

Wesker:
そうなんだ(笑)。でも僕も、PJS選手ですごく仲の良い知り合いってそんなに多くなくて、LINEを知ってるのもチームメイトと数人だけ。なので、僕にとってもPJS選手でLINEを知ってる数少ない友達の1人ですね。

Melofo:
話していて、馬が合うなと思いますね。

Wesker:
うん、それは思う。

Melofo:
「MET」の時も、バンコクの夜道を歩きながら2人で語ってたもんね。 すごい真剣に話を聞いてくれるんですよ。

Wesker:
語ってたね。意外とそういうの好きなんで。

Melofo:
イケメンなのにスカしてなくて、アツいところが僕はすごい好きなんですよね。馬が合うなと思う理由の1つです。

――お互いの存在を最初に知ったのは、『PUBG』の選手になってからでしたか?

Wesker:
自分は、Melofoが『Alliance of Valiant Arms(AVA)』の選手だった時から知ってました。

Melofo:
僕は『PUBG』の選手になってから知りました。PJSαリーグ予選に出るくらいの頃は、下克上する気持ちだったんで、日本人の上手いプレイヤーの配信を見ようとして、Weskerの配信を見た覚えがあります。それが最初に知ったきっかけでしたね。「上手いな」と思ってました。

トッププレイヤー同士の目線で見る、お互いの印象は?

――選手個人として、お互いにどんな印象を持っているかを聞いていきたいと思います。まずは、Melofoさんから見て、Weskerさんはどんな選手だと感じますか?

Melofo:
えーっと……これ恥ずかしいですね(笑)。やっぱりGrade1選手の中でも、フィジカルの強さがトップクラスなのは間違いないんですけど、なにより判断が早いなと思います。

スクリム配信は見ないので、実際にやっているのかどうかはわからないですが、ショットコール(※)をしたら、良い方向に作用しそうだなと。明らかに他の人と比べて動きが早いので、それに味方を付いて来させることができれば、もっと良くなるだろうなって。上からになっちゃいますけど、たまに味方が付いて来ていない時があるので、見ていて「正しいんだけどな」と思ってます。

※ショットコール…戦闘を仕掛ける際の指揮や声掛けのこと

Wesker:
よく見てるね(笑)。

――Weskerさんから見て、Melofoさんに対しての印象はいかがですか?

Wesker:
チームのために前に出て、自分が倒されてもいいと思えるプレイヤーって、なかなかいないと思っていて。でも、Melofoはそれが自分のやるべきことならやる、と考えられる選手だなと思います。

結構まわりからは、「1人で行って死んでる」とか言われることもあると思うんですよ。でも実際は、ハイリスクだけど取れたら有利なポジションに対して、先頭を切って索敵しに行っていたりする。そういうところはすごいなと思います。

やっぱり大会本番って、週に1回わざわざ東京まで来て試合しているわけで、みんな死にたくないんですよね。でも、Melofoにはそういうのが一切感じられなくて。Melofoが前に出て情報を取ったり、敵の注意を引きつけてタンクしたり、そういう動きをしているからこそ、後ろの3人が輝くのかなって、見ていて感じますね。

Melofo:
客観的に考えて、チームの中で自分が一番キルポテンシャルが低いので、そういう役は僕がやるのが最適解だと思ってるんですよね。

例えば、安全地帯が街中になった時、街中の良いポジションを取らなきゃいけないけど、そういう時に車4台で全員一斉に入っていくと全滅してしまう。だから、味方を離しておいた上で、自分が1人で良いところまで素早く取りに行って、もし自分が死んだら「こっちに行って」と誘導したりとか。

そういうことをよくやっているんですけど、傍から見たら1人で勝手に行って死んでいるように見えるというか、そういう風に言われたりもするんですよ。

Wesker:
そうそうそう。

Melofo:
まぁ実際、1人で勝手に行って死んでることもあるんですけど(笑)。でも別に、理解されようと思ってやっていることではないので。自分は勝ちたくてやっていることなので、そうやって言われることに関しては、観戦のガヤにいちいち文句を言うプロ野球選手がいないのと同じことかなと思ってます。

トップを競い合うDGWとRJ、お互いのチームはどう見える?

――次に、選手個人ではなくチームとしての印象を聞いていきたいと思います。「DGW」と「RJ」は国内でトップを競い合う2チームですが、お互いのチームに対してはどのように感じていますか?

Wesker:
「DGW」は、すごく良くまとまっているチームだなと思います。中距離のARが強い人がいて、 DMRが強い人がいて、オーダーができてどっちも強い人がいて。あとはちゃんとタンクもいてっていう(笑)。

Melofo:
オチにしてくれてありがとう(笑)。変に褒められたらどうしようかと思った。

Wesker:
(笑)。いやでも、めっちゃ大事だと思うから。そういう綺麗にまとまっているところと、あとは理にかなった動き方ですね。自分たちは、どうしても波がある動きになってしまう部分があるんですけど、「DGW」はあまり波がない。

攻める時は攻める、守る時は守るという、状況に応じてやるべきことを的確にやっていて、すべてが平均的にできるチームだと思いますね。平均的といっても、全部が高いレベルで。自分たちにはできないので、すごいなと思います。何か苦手なことってあるのかなって。

Melofo:
うーん、俺のエイムかな。

一同:
(笑)

――Melofoさんから見て、「RJ」はどんなチームだと感じますか?

Melofo:
僕たちはリスクを取ることを嫌うんですけど、それに対して「RJ」は、序盤でリスクを取ってでもハイリターンを狙いにいって、かつそれを成功させる嗅覚が鋭いなと。Season4を見ていて、そう思いました。

それから、スクリムのオブザーバー視点を見返していると、だいたいのチームは「ここミスってるな」という場面があるものなんですけど、「RJ」にはそれがほとんどない。これに関しては、「BLUE BEES」もですね。チームとして、全体の流れを俯瞰して見ることができているなと思います。

あとは、思い切りがいいですね。本番で強いことも重要なので、「RJ」はそういう勝負強さも持っているなと。練習でしばらく調子を落としているように感じる時も、動きを見てみるといろいろ試していて、しっかり本番には仕上げてくるイメージがありますね。

【次ページ】強くなれる可能性があるなら、自分のプレイを壊してもいい

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