【Predator League 2020 特別対談】PUBGトッププレイヤー同士が語る「DGW」Melofo✕「RJ」Weskerインタビュー

INTERVIEW

強くなれる可能性があるなら、自分のプレイを壊してもいい

――ここからは、お互いに聞いてみたいことを1つずつ質問していただきたいと思います。まずは、『PUBG』や選手活動に関連する質問をお願いします。

Melofo:
僕からは、チーム活動で一番意識しているポイントと、個人練習で意識しているポイントを参考に聞きたいですね。

Wesker:
チームで意識してるのは、味方のラインかな。ファイトの時に限らず、あらゆる場面で。

Melofo:
味方との距離感?

Wesker:
距離感もそうなんだけど、4人でどうシフトするかっていう。よく5vs5のFPSだと、敵の動きとか状況に応じて、適切なポジションに移動することをシフトって言ったりするけど、それは『PUBG』だからやらなくていいってことではないと思ってて。

例えば、敵が来てそこに寄る時に、味方4人の真ん中2人が近づいて、あとの1人1人が離れすぎると、1人ずつ倒されていくみたいな。そうならないように、敵が上がってきたところに対して、的確な形でぶつけたい。でも、そういう状況が来たらやろうと言っていても、なかなかできないことの方が多くて。

だから最近は、反省会で上空視点を見返しながら「こういう状況の時は、こう動いてほしい」みたいなことを、細かく伝えるようにしてる。そういう人数の掛け方だったり、4人のラインだったりが一番意識してることかな。

Melofo:
例えば「そこ3人要らないじゃん」みたいな、そういうのを減らしたいってことだよね。

Wesker:
そうそうそう。

Melofo:
そこはあまり意識して見たことがなかったんで、次から意識して見てみたいですね。

Wesker:
個人練習に関しては、大会前になったら自分のキャラコンとエイムだけ。それで、野良で勝てなかったら、勝てるまでずっとやってる。良い感じだなと思ったらすぐ終わるけど、基本は自分の納得がいくまで。

――ちなみに、個人練習は時間でいうと普段どれくらいやっているんですか?

Wesker:
納得いかなければ、24時間やってることもあります。大会が近いと、もうちょっと頑張ったら本番で良いパフォーマンスが出せるかもしれない、と思って寝れないんですよ。大会前だからもう寝なきゃと思って布団に入っても、いろいろ考えて目が覚めちゃって。それで結局寝れないんで、落ち着くまでずっとやってます。

あと、大会前までは基本的にいろいろ試してますね。センシ(※)を変えてみたり、キャラコンとか撃ち方を変えてみたり。結局、ほとんど戻しちゃうんですけど。でも、試した分だけ引き出しが多くなるので、良いものだけ取り入れるようにしてます。

※センシ…マウスやゲーム内の感度設定のこと。

Melofo:
器用だよね、良いものだけを取り入れるとか。僕は不器用なんで、なかなかできない。真似したいとは思うんですけどね。

Wesker:
自分は、自身のプレイを壊していいと思ってるんだよね。ある程度長い期間で作られたWeskerっていうプレイヤーを、強くなれる可能性があるなら壊してもいいと思ってるから。

ずっと変えずに安定して強い人もすごいと思うけど、「最近調子悪いな」って悩んだ時に、変えてこなかった期間が長ければ長いほど、なかなか自分のプレイを変える勇気が出ないものかなと思ってて。

だから、自分は変えてみて「これはダメだったから、次は違う方向に変えてみよう」っていう考え方をしてます。

成功したかが重要なのではなく、そこまでの道筋が大切

――それでは続いて、WeskerさんからもMelofoさんに聞いてみたい『PUBG』や選手活動に関連する質問をお願いします。

Wesker:
ムーブで一番大事にしてることは?

Melofo:
よく言ってるのは、上手く行った時も上手く行かなかった時も、その原因をしっかり見極めること。成功したかどうかが重要じゃなくて、そこまでの道筋を大事にしてるかな。

例えば、練習であるポジションが取れて、そこからムーブして成功した試合があった時、その日はたまたま自分たちのランドマーク近くに降りるチームがいなかったことが成功の理由かもしれない。だとしたら、再現性は低いわけだから、他の最適解を探さなきゃいけないよねっていう。

そういう感じで、物事の片側だけじゃなくて、いろんな方向から見て紐解いていって、その考察を味方にも伝えてヒアリングした上で、本番で成功できるように完成に近づけていってる。

Wesker:
チームでパターンを作ってると思うんだけど、それは「このチームはいつもこう動いてるから、自分たちはこうやって動こう」みたいな感じ?

Melofo:
そうそう。あと、自分たちのムーブのどこに弱点があるかは常に確認してあって、本番読みされたら詰むパターンもあるから、それは本番で崩すところまでやってる。

ルート取りも、「この秒数で動き出せば通れるけど、もしこのチームが検問してきたら全滅するよね」っていう時は、本番であえて練習とは違うルートを使ったりとか。他には、わざと練習では動き出しを遅くしておいて、本番は早く出て他チームよりも先に通る、みたいなのも用意してある。

Wesker:
通らないもんね、本番。確実に4人倒せるところで待ってたんだけどね。

一同:
(笑)

『PUBG』に関係ない質問で、2人が聞いてみたいことは?

――続いて、今度はあえて『PUBG』とは関係のない質問を、お互いに1つずつしていただきたいと思います。それでは、Melofoさんからお願いします。

Melofo:
あんまり触れて欲しくなさそうだけど、弟(※)とは仲悪いの?

※「Rush Gaming」PUBG部門に所属するMoca選手のこと。PJS Season4においてPaRからGrade1まで昇格し、Season5よりGrade1に出場。

Wesker:
いや、別に隠してるつもりではないんだけどね(笑)。仲は良くも悪くもなく、普通かな。

Melofo:
年は近いんだっけ?

Wesker:
20歳と25歳だから、5つ差だね。

Melofo:
年はちょっと離れてるんだ。……え、これ記事にしていいの?

――いいんですか?

Wesker:
全然いいですよ。自分はオープンにしていいと思ってるので。ただ、自分と比べられて何か言われたりするのは、弟に悪いかなと思ってて。まぁでも、それは本人が頑張らなきゃいけないことなんですけど。

――Weskerさんの弟だというイメージが先行して欲しくなかったということですね。実は、記事には載っていないのですが、「Rush Gaming」のチームインタビューでMocaさんに話を聞いた時、Weskerさんがめちゃくちゃいいお兄さんだというトークで盛り上がったんですよ。

Wesker:
あいつはいいお兄ちゃんだと思ってるかもしれない。

一同:
(笑)

Melofo:
Mocaさんは弟感あるし、Weskerさんは兄貴感ありますよね。Mocaさんは、すごく柔和な雰囲気じゃないですか。

――そうですね。話してみると、2人とも雰囲気はそれぞれ全然違って。

Wesker:
まったく正反対のタイプなんで、話も合わないし(笑)。まぁでも、兄弟ってそんなもんかなと思います。

――それでは、WeskerさんからもMelofoさんに、『PUBG』とは関係のない質問を1つお願いします。

Wesker:
身体動かしたいなと思ってるんだけど、筋トレどれくらいしてる? 最近、運動がゲームにも良い影響を与えるみたいな記事も出てたけど。

Melofo:
最近はエイム上げたくて、ジム行ってないんだよね。たしかに、ずっと家でゲームだけしてるよりは、身体を動かした方が頭が冴えてる感じはするけど、あんまりそれは関係なくて、趣味8割くらい。ゲームにも良い影響があったらいいなが2割くらい。

個人的に、華奢な体型があんまり好きじゃないからっていうのと、「腕太いね」とか言われると嬉しいから(笑)。顔は変えられないけど、筋肉は鍛えられるから、褒められたら嬉しいっていう承認欲求ですね。

【次ページ】最後の最後までわからなかった、あの2位争いの裏側

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